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脳科学コラム2025年11月30日

ZONEの量子力学についての見解

ZONEの量子力学についての見解


こんにちは。ウェルネスな脳科学の情報を発信するZONEです。

今日は、一旦しっかり書きまとめておきたい「量子力学」「波動」についてまとめたいと思います。

と言うのも、ZONEに圧倒的質問量が多いのがこの内容だからです。

まず、大前提としてZONEは科学で証明仕切れない部分は「そういうこともあるかもしれない」というスタンスをであることを明記させていただきます。

脳科学でわかっていることは10%だと言われており、まだまだわからないことが多いので、否定するにも根拠が乏しい、という観点からです。

しかし今回取り上げる自己啓発分野での量子力学に関しては、科学で証明されていないのに「科学で証明された」と曲解され、話が一人歩きしながら更に尾鰭をつけ、誤った多くの認識・経済効果を生んでいる状態に対して、EEG脳波計という科学で証明されつつある技術・デバイスを扱うブランドのZONEの見解であることをご了承いただけましたら幸いです。

「自分のエネルギー状態を数値で知ることはできませんか?」
「ヒーリングの効果を脳波で証明できますか?」
「量子力学的な波動を測定することは可能ですか?」

実はZONEに寄せられるお問い合わせの多くが、この内容だったりします。

「あなたの思考が現実を作っている」
「観察者効果を使えば、望む人生を引き寄せられる」
「潜在意識と量子もつれは同じ原理」
「量子力学で自己実現」

ここで「はい!簡易脳波計で皆さんの波動や周波数が測れますよ!」と答えられれば、販売面での効果も大きいでしょう。

実際巷では「波動測定器」が100万円を超える価格で取引されていたり、波動をコントロールするセミナーなども開催されています。

なので、ZONEが取り扱っている簡易脳波計の価格を見て「こんなに安くていいんですか?」と驚かれるお客様も多いです。

脳波デバイス Muse S Athena【STORES】

従来のEEG(脳波)センシングに加え、血流と酸素濃度を計測できるfNIRSセンサーを搭載。 リアルタイムで脳の集中・リラッ

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82,500円



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脳波デバイスZentopia【STORES】

脳波デバイスZentopiaを利用するには別途、専用アプリが必要です。 iPhone及びAndroid両方のアプリに対応(

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77,000円



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脳波デバイス Muse2【STORES】

・海外で話題の脳波測定デバイス「muse」の後継機「muse2」 ・NASAやマサチューセッツ工科大学でも利用されている高

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44,000円



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脳波デバイスFocusCalm【STORES】

【ご注意】 FocusCalmアプリを利用するには別途、専用アプリを購入する必要があります。こちらの商品は本体デバイスのみ

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59,000円



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しかし、ZONEが取り扱うEEG簡易脳波計は医療や臨床現場でも実際に使われている技術を用いたデバイスであり、多くの学術論文にも用いられています。

これらの事実を考えたときに、拡大解釈され、科学的根拠があると誤認されている自己啓発の量子力学とは一線を置いています。

物理学の量子力学

まず、物理学としての「量子力学」と、自己啓発で語られる「量子力学」はまったく別モノであるということは、多くのメディアでもすでに取り上げられている内容です。

今回は、この混乱がなぜ起きるのか、そしてそれぞれ何を指しているのかを、今回広島大学の量子力学に関するページを参考に、ZONEなりにまとめてみましょう。

量子情報グループ (広島大学総合科学部/大学院総合科学研究科)

home.hiroshima-u.ac.jp

[](https://home.hiroshima-u.ac.jp/isizaka/quantum/quantum.html)


まず、物理学での量子力学は、原子やその中の電子といった、ものすごく小さい世界の動きを説明する物理学の分野のお話です。私たちが日常生活で見ている物体は、光が当たると自分の位置がハッキリしています。

量子の世界では、物質が「どこにあるのか確定していない状態」で存在しています。測定(観察)することで初めて、その位置や速度が決まるのです。これを「観察者効果」と呼びます。

例えば、ヤングの二重スリット実験という有名な実験があります。これは電子がスリットを通るとき、測定されていないときと測定されているときで、異なる振る舞いをするという現象を示しています。

ここまでは本来の量子力学の話なのですが、自己啓発文脈での量子力学はこの内容を大きく拡大解釈・曲解しているのです。

ここで「観察」というのは、あくまで物理的な測定装置を使った検出なのですが、これを人間の視線や思考、意識と同等だと考えているのです。

物理学でいう「観察」というのは物理的な測定装置での観察であり、私たちの目線や意識の持ち方は何ら関係ありません。

ニューサイエンスの歴史

物理学と自己啓発の量子力学が混同される理由(わかっていながら故意に混同する場合・わからないまま本当に混同してしまう場合どちらも含めて)は、実は複雑な歴史的背景があると言われています。

スピリチュアルウォッチャーで著作に『あなたを陰謀論者にする言葉』を持つ雨宮純氏によると、その起源は1970年代から80年代に流行した、物理学者のフリッチョフ・カプラの『タオ自然学』という著作に影響され、東洋思想と現代物理学の間に共通点を見つけようとした運動「ニューサイエンス」という思想にある、と話します。

その後、2006年のドキュメンタリー映画『ザ・シークレット』「ポジティブな思考によって現実を変える」という考え方を量子力学で説明しようとしたことで、自己啓発とのつながりが深まったのです。

雨宮氏も、二重スリット実験は自己啓発の世界でかなり安直に解釈されてていると指摘しています。

物理学の立場からすると、二重スリット実験は「電子や光子が粒子と波動の両方の振る舞いをする」ということを示した実験です。

波動関数で表される存在確率が、測定によって確定するというのは、粒子の物理的性質に関する話です。

しかし自己啓発では、これが

「観測した瞬間に世界が決まる」
→「観測をするのは意識だから、意識によって世界は作られる」

という飛躍した解釈になっているわけです。

そこから「意識を変えれば世界も変わる」という主張に結びつく、ということです。

専門家たちの警告

物理学の専門家たちも、この誤解に対して警告を発しています。

理論物理学者のホッタマサヒロ氏も下記のnoteで自己啓発で取り扱われる量子力学に警鐘を鳴らしています。

現代物理学の量子力学とは似ても似つかない

疑似科学としての『量子力学』の記事がネット上では増えています。

>
実際には物理学の量子力学は『引き寄せの法則』などとは無縁です。

>
量子力学の『観測問題』に関わるなんらかの機構に基づき、

意識によって対象が変わるとか、

量子もつれは非局所性を持ち、引き寄せの法則の源であるという言説も、

科学的には全く間違っています。

さらに、instagramで主に電磁波に関する発信を行っているかがみあやか氏も「量子力学と精神世界を関連付ける書籍が数多く生まれた」ことを指摘しながら、「学術的な本ではないので、科学的根拠はありません」と明記しています

「『量子◯◯』や『波動◯◯』といった言葉が冠された製品やサービス」が市場を形成していることも問題視しており、なかには「何百万円とする『量子力学セミナー』」も存在する実態を指摘しています。

多くの自己啓発量子力学で言及されがちなアインシュタイン自身も、量子力学をスピリチュアル的に解釈する動きに対して、強い否定を示していました。「物理学者でそれを信じる者はいない。そうでなければ物理学者ではない」という発言まで残しているのです。

しかし、偉人といえども「死人に口無し」。昨今の自己啓発量子力学の分野では、「アインシュタインもこの法則に気づいていた」という触れ込みで巻き込まれているのを見ると、多くの情報を正しく見極める力というのが本当に大切だと思うわけです。

自己啓発が「科学的後ろ盾」を求める理由

ここでもう一つの視点を考えてみましょう。

なぜ自己啓発やスピリチュアルの世界は「科学的権威性」を必要とするのでしょうか。

これは、どちらも跨いで取り扱うZONEの考えを書きますが、現代、特に日本人は思想、宗教に抵抗があるというのが大きいと言えるでしょう。

かつて宗教は人々を肯定し救いを与えていましたが、様々な事件なども多く、現代社会では宗教を信じることが難しくなったのです。

しかし、ZONEは、どれだけ科学が発展しても宗教も信仰も無くならないと考えています。
だからこそ、宗教や信仰、思想について改めて考えていただき、ご自身をより正しくあるべき方向へ導いてくれる思想を持っていただきたいのです。

しかし、科学には再現性が不可欠です。

「科学を勉強すれば金が儲かってモテモテで幸せ」という内容は
一定以上の再現性がなければ科学的ではありません。

これを聞いて「いや、科学で証明されています!」という人は、少し疑問を感じたときで大丈夫なので、お金に目がない新興宗教やマルチ商法に共通する手法にまんまと乗せられている可能性を今一度ご確認ください

また、そもそも、科学的に証明されているとはどういう状態なのか?についても下記にまとめましたので、ぜひご一読ください。

「科学的根拠」とは|ZONE|ウェルネスな脳科学🧠🌿|note

「論文で書かれているから科学的に正しい」と思っている人にまずは読んでいただきたい「科学的に正しい」をより深く掘り下げた記事

note.com

[](https://note.com/zonebrain/m/m845879f6f64e)


例えば自己啓発的な量子力学について書いた論文を、お金を出せば載せてもらえるような「ハゲタカジャーナル」と呼ばれる学術誌に載せても「論文が存在する」と言えるわけです。

この点からいうと、もしかしたら仏教やキリスト教など宗教の方が、思想のあり方としては健全ですらある、とすら言えるかもしれません。

「具体的行動」の大切さ

更に雨宮氏が指摘するのは「自己啓発に量子力学を取り入れてしまう人達の多くが、具体的な行動を頑張る意識が薄い」という点です。

本来の自己啓発の大家・ナポレオン・ヒルは「目標を考えて、それを実現するための具体的な計画を立てて、目標に向かってアクションしなさい」と述べています。当たり前に聞こえるかもしれませんが、これこそが本当の自己啓発なのです。

一方、スピリチュアル寄りの「思考を変えたらOK」というアプローチは、実行が伴わないまま「言説を消費する心地よさ」に留まる傾向があります。何もしていなくても、なんだか高揚感と達成感があるのです。

情報を見分ける力を持つために

クリティカルなポイントは、「その主張は、誰が言っているのか」「実験的な根拠は何か」「なぜ複雑な用語を使う必要があるのか」といった質問を自分に投げかけることです。

改めてになりますが、ZONEは科学で証明されていない分野も、人生を豊かにする可能性は十分あることを理解していて、科学で証明されていないことも"否定しない"スタンスをとっています。

だからこそ、多くの方に「科学的に証明されているとはどういうことか」について正しい認識を持っていただき、人生を豊かにしていただけたらと思っています。

ZONEは、この曖昧さや不確実性を受け入れながら、あなたが主体的に自分の人生と向き合うことを応援しています。

その先にある答えは、あなた自身が見つけるものなのです。

参考文献・関連リンク

量子力学の基礎理解

二重スリット実験の解説|Physics.org

量子力学における観察者効果について|Britannica

スピリチュアル・自己啓発との関係

量子力学はなぜスピリチュアルや自己啓発に都合よく使われるのか?|雨宮純インタビュー

なぜ人は『量子』にだまされるのか~スピリチュアル量子力学の誤用が広がる理由と危険性|かがみあやか

物理学者からの警告

量子力学は誰のものか~実在論ではない認識論的な量子力学|ホッタマサヒロ

量子論において初学者が誤解しやすいいくつかのこと|中平健児

心理学・認知科学との関連

思考と行動の関係性|APA(アメリカ心理学会)

プラシーボ効果の科学的メカニズム

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