【直感と、根拠のない自信と】脳科学を学べば人生に迷わないのか?

ZONEのnoteに辿り着いた方には、自身の人生をより良くするために脳科学に興味を持った方も多いのではないでしょうか。
確かに脳科学を学ぶことで、自分の無意識レベルで起きている選択や習慣、価値基準をメタ認知することができ、それらをあるべき形に調整することはできるでしょう。
しかし、脳科学を学べば、人生の答えが見つかるでしょうか?
答えはNOだと考えます。
なぜなら、脳科学は人生の選択を手助けすることはあっても、その結果を保証はしてくれないからです。
選択を決めるのは「直感」
人生には無数の選択肢があります。
安定した大企業に就職するか、リスクを取って起業するか。心理的な安心を優先するか、大きなリターンを狙って賭けるか。リスクを避けて安全な道を行くか、険しくても可能性のある道を選ぶか……
あなたがどういう選択をしがちなのかを解き明かすのに脳科学は役立ちますが、あなたの人生にとってどれが正解なのかを脳科学は教えてくれません。
まず、私たちが何を根拠に選択をしているかというと、実は、最終的な決め手となるのは直感です。この直感の出どころは、あなた自身の過去の経験と脳の特性の掛け合わせであるという科学的な裏付けがあります。
ドイツ・チュービンゲン大学のfMRI研究では、直感的判断をしているとき、過去の経験、現在の状況、予測される結果を統合する場所である眼窩前頭皮質という脳領域が活性化することが確認されました。
こういった多くの研究結果から、オックスフォード大学の最新研究でも言及されている通り、脳科学の分野では、「直感は経験に基づく迅速で無意識的な意思決定プロセス」と定義されています。
つまり、直感とはあなたがこれまで積み重ねてきた経験に基づいて構築されたものなのです。
また、同じ選択肢を前にしても、リスクを取る人と安全を選ぶ人がいます。
Duke大学の包括的レビューが指摘するように、不確実性への反応には大きな個人差があり、同じ人でも状況や領域によって態度が変わることがわかっています。
この違いはどこから生まれるのでしょうか。
Science誌に掲載されたニューヨーク大学の研究では、不確実性に直面したとき、扁桃体と眼窩前頭皮質が活性化し、報酬を処理する線条体と相互作用することが明らかになりました。
つまり、リスクを取るか安全性を取るかは、これまでの経験と、個々の報酬系回路によって決まるのです。
扁桃体については下記記事もぜひお読みください
この脳の仕組みをメタ認知し、調整するために多くの経営者や成功者が取り入れているのが瞑想です。
脳波デバイス Muse S Athena【STORES】
従来のEEG(脳波)センシングに加え、血流と酸素濃度を計測できるfNIRSセンサーを搭載。 リアルタイムで脳の集中・リラッ
zonebrain.stores.jp
82,500円
「ゾーンに入る」を可視化する【ZONE】で購入する
脳波デバイスZentopia【STORES】
脳波デバイスZentopiaを利用するには別途、専用アプリが必要です。 iPhone及びAndroid両方のアプリに対応(
zonebrain.stores.jp
77,000円
「ゾーンに入る」を可視化する【ZONE】で購入する
情報過多やADHD傾向によって引き起こされる短絡的な報酬系回路の過活動は、過度なリスクテイクを引き起こす可能性が高いです。
それは意思決定時点ではドーパミンが放出され「頑張るぞ!」となりますが、結果を出すには茨の道でしょう。
多くの経営者はこの短絡的な意思決定の後悔の経験があるからこそ、自身の脳をコントロールする必要性を感じ、瞑想を取り入れる選択をしているのではないでしょうか。
ハーバード大学の研究では、8週間の瞑想実践によって扁桃体が縮小し、ストレス反応が軽減することも確認されている通り、瞑想を習慣化することで脳が安定し、極端な選択をする可能性を科学的に低下させることができます。
でも、結論として感情が安定したからといって、あなたの選択が全て正しくなるわけではないのです。
さて、あなたが直感に基づき、もしくは瞑想を取り入れて自身を客観的に把握した上で可能性に賭けて、成功確率は低いけれど、自分が本当に求めているリターンが得られそうな道をを選んだとしましょう。
脳科学は、ここまでのプロセスを説明することはできます。
でも「だから、あなたはこの選択をして正解だった」とは教えてくれません。
その選択が正しかったのかを証明するのは、それぞれの選択に与えられる結果のみです。
「根拠のない自信」はどこから来るのか
リスクをとった上で直面する様々な不確実性の高い場面で、圧倒的に必要になるのが「根拠のない自信」ではないでしょうか。
科学には根拠があります。データがあり、統計があり、再現性があります。でも逆に言えば、科学は、選択の岐路に立たされた人が持つべき根拠のない自信のエネルギーにはなり得ないのです。
まったく根拠がないのに「自分は大丈夫だ…!」「この道で間違いないはず…!」と信じ続ける力は、科学の領域ではありません。
では、困難な状況でも自信を持ち続けられる人は、何を持っているのでしょうか。
それは信念・信仰です。
トロント大学の研究では、宗教的信念が「意味づけへの動機」として機能し、前帯状皮質のストレス信号を緩和することが明らかになりました。
Frontiers in Human Neuroscience誌の包括的レビューでも指摘されるように、信念や精神性はデフォルトモードネットワーク、前頭頭頂ネットワーク、顕著性ネットワークという脳の中核的なネットワークを巻き込む複雑な現象です。
York大学の研究では、神への信仰を思い起こすことで、リスクテイキング行動が促進されることも確認されました。
つまり、何かを信じることは、脳レベルで不確実性の苦痛を和らげる効果があるのです。
ここで言う信仰とは、必ずしも宗教を指すわけではありません。
努力は必ず報われる。
諦めなければ道は開ける。
自分を信じれば大丈夫。
こうした格言や思想も、広い意味での信仰です。
Nature関連誌の研究が示すように、信念とは「外部情報の知覚と評価を伴う神経プロセスの結果」であり、私たちの行動を導く内的な指針として機能します。
すなわち、それらが科学的に証明されていなくても、あなたが信じているなら、それはあなたの脳にとって確実に実在する力となるのです。
自分に合った信念を見つけて欲しい
「根拠のない自信には信仰・信念が必要」と言われてあまりピンとこないかもしれません。
特に日本人は信仰や宗教に懐疑的な人が多く、こういった話を「スピリチュアル」と揶揄してタブー視しがちです。
しかし、人生は簡単なことだけではありません。
ZONEでは過去に女性は30代以降、男性は定年前後で大きく思想が揺らぐという内容の記事をまとめています。
最近ではSBNRという「宗教ではないがスピリチュアリティを尊重する」という立場の人も増えてきており、博報堂の調査の結果、日本人の実に43%がSBNR層に該当すると言われています。
マインドフルネスや瞑想の分野には、信仰や思想、スピリチュアルと呼ばれる、現代科学ではまだ証明しきれない領域が多く存在します。
ZONEは、信仰や思想について
それが他者を傷つけたり排除したりするようなものではない限り、
可視化できない「非科学」の部分を無理に証明したり否定したりはしません。
「そういうこともあるかもしれない」という柔軟なスタンスで様々な可能性を尊重しています。
瞑想やマインドフルネスに関連する過去の事件
過去の記事内では、自分の中に信念必要なときに信念が確立していないと、マーケティングが上手なお金稼ぎ目的の思想に絡め取られる危険性についても書きました。
また、ある種の考え方の方向性を強く提示し、それをビジネスと絡めるマルチ商法などにハマって人間関係を崩壊させてしまうことも、このタイミングでよく起きることです。
だからこそ、正しく知っていただくために、瞑想やマインドフルネスに関する過去の事件にも触れる必要があると考えています。
特にEEG簡易脳波デバイスをみた時に多くの方が思い出すとお話されるのがオウム真理教事件です。
下記は、法務省と警察庁にそれぞれ掲載されているオウム真理教問題のデジタルアーカイブからの転載です。
法務省のサイトより(https://www.moj.go.jp/psia/aumarchive/keyword/)事件が風化されるにつれ、若者などに向けた勧誘活動(その多くは最初はヨガ教室などを名乗り、スピリチュアル的な感性を持つ人々を集めて信頼関係を築いてから勧誘に踏み出すようです)も活発化してきていると報告されています。
警察庁のサイトより(https://www.npa.go.jp/bureau/security/kouan/aum.html)だからこそZONEが提案するのは、普段から自分の信念を言語化すること、そして多くの信仰・信念について、しっかりと学問として学んでおくことです。
正しい信念を持つために
さて、ここまでたくさんの情報を羅列しましたが、結論、人が生きていくために信念が必要です。
そしてその信念が重なり合う人々が、自分から湧き出る内的感情をやり取りし合うものが組織化・体系化されたものが宗教だとZONEは考えます。
よく「宗教なんてなくなるべき」「必要ない」というワードもSNSではよく見かけますが、人間の社会所属欲求や射倖心などを考えると、宗教というものは無くならないと思います。
だからこそ、自分が辛い時にどういう選択をしていくべきなのかを、今からしっかり考えておくことが、ZONEが考える「脳・心のウェルネス」の在り方だと考えます。
こんな記事もまとめています🧠
一般人のための論文の読み方や、論文を出しているから正しいのか?について
「科学的根拠」とは|ZONE|ウェルネスな脳科学🧠🌿|note
「論文で書かれているから科学的に正しい」と思っている人にまずは読んでいただきたい「科学的に正しい」をより深く掘り下げた記事
note.com
[](https://note.com/zonebrain/m/m845879f6f64e)
自分はADHDだと思っている人のほとんどがスマホの触りすぎ?
「簡易脳波計で波動が測れるんですか?」という方向けの記事
アダルトチルドレンの脳には何が起こっているのか
お金持ちになるための脳科学
富豪になる脳科学マガジン|ZONE|ウェルネスな脳科学🧠🌿|note
2000人以上の脳波計測を行ってきたZONEが贈る最新科学に基づいた「お金に困らない」ための脳科学シリーズ 全15記事予定
note.com
[](https://note.com/zonebrain/m/m756aa1e97b9c)
最新の脳科学ニュース(毎週更新)
最新の脳科学ニュース📰|ZONE|ウェルネスな脳科学🧠🌿|note
最新の脳科学ニュース📰
note.com
[](https://note.com/zonebrain/m/mffc8b657c3ce)
この記事はnoteでも公開されています
noteで読む →