【SBNR】世界で広がる「宗教に頼らないスピリチュアル」

物質的には満たされているはずなのに、心のどこかに空白がある。生きている中で目的を見失ったり、不安で押しつぶされそうになる。でも、特定の宗教を信じたいわけでもない。そんな時あなたはどうやって対処していますか?
今日は、世界中で静かに増えている、「SBNR=宗教敵ではないがスピリチュアリティを大切にしたい人々」についてご紹介します。
「宗教的ではないが、スピリチュアル」という選択
SBNRとは「Spiritual But Not Religious」の略。
直訳すれば「宗教的ではないがスピリチュアル」という意味です。
特定の宗教組織に所属せず、教義に縛られることもないけれど、精神的な豊かさや内面的な充実は大切にしたい。そんな人々を指す言葉として、2000年代初頭のアメリカで生まれました。
この概念を最初に提唱したのは、アメリカのスピリチュアルカウンセラー、スヴェン・エルランドソンです。彼が2000年に出版した同名の書籍『Spiritual But Not Religious』が、この言葉を広めるきっかけとなりました。
実際には、アメリカでは1970年代からキリスト教会に所属しない人々が増えており、このムーブメント自体はずっと前から静かに始まっていたのです。
急増するSBNR層――データが示す変化
では、SBNR層は実際にどれくらい増えているのでしょうか。
アメリカの調査機関Pew Research Centerが2023年に実施した大規模調査によると、アメリカ成人の約22-24%、つまり4人に1人がSBNR層に該当するという結果が出ています。2000年代初頭には14-19%程度だったことを考えると、この20年あまりで着実に増加していることがわかります。
さらに興味深いのは、同じPew Research Centerの別の調査で、41%のアメリカ人が「時間とともにより精神的(spiritual)になった」と答えている点です。「より宗教的(religious)になった」と答えた人よりも、はるかに多いのです。
つまり、人々は組織化された宗教からは離れつつも、精神性への関心は高まっているということになります。
日本はSBNR的国家?
日本はSBNR的な価値観が世界で最も浸透している国かもしれません。
というのも、博報堂とSIGNINGが日本、フランス、インドで実施した調査では、日本のSBNR層の割合は43%にのぼり、調査対象国の中で最も高いという結果が出ました。
考えてみれば、日本人の多くは特定の宗教を持たないと答えながらも、初詣に行き、お墓参りをし、自然を愛する人が多い。
この感覚こそ、まさにSBNR的と言えるかもしれません。
SBNR層が求めているもの
SBNR層の人々は具体的に何を大切にしているのでしょうか。Pew Research Centerの調査では、SBNR層の71%が「山や川、樹木に精神的なエネルギーを感じる」と答えています。
また78%が「動物にも精神やスピリチュアルなエネルギーがある」と考えているのです。
そして特徴的なのは「聖書に描かれる唯一神」よりも「宇宙に存在する高次の力やスピリチュアルな力」を信じる人が73%にのぼるという結果も出ています。
彼らは宗教施設には通わず、日々の祈りも行わない人が大半です。
でも、自然の中に身を置くこと、瞑想やマインドフルネスを実践すること、健康的な食事を大切にすること。そうした日常の中に精神性を見出し、心の豊かさを育んでいるのです。
興味深いのは、SBNR層の58%が50歳以下と比較的若い世代が中心だという点です。物質的な豊かさを一通り経験した世代が、次に求め始めたのが精神的な充実だった。そう考えると、このムーブメントの広がりが見えてきます。
なぜ今、SBNRなのか
このSBNRという価値観が、今なぜこれほど注目されているのでしょうか。コロナ禍、気候危機、AIの急速な進化、深まる社会の分断。私たちは、科学や経済だけでは解決できない問題に次々と直面しています。
「本当の幸せとは何か」「人間らしさとは何か」「自然との関係をどう捉え直すべきか」こうした根源的な問いに対して、近代の西洋的な価値観だけでは答えが見つからないと感じている人が増えているのです。
そんな中で、東洋の精神文化、特に日本の禅や瞑想、自然観が、改めて注目を集めています。SBNR層の多くが、マインドフルネスや精進料理、茶道や華道といった日本文化に興味を持つのも、そこに「教義に縛られない精神性」を見出しているからかもしれません。
あなた自身の「精神性」を見つける
もしかしたら、あなたもすでにSBNR的な生き方を実践しているかもしれません。朝のコーヒーを丁寧に淹れる時間。公園で木々の緑を眺める瞬間。深呼吸をして心を落ち着ける習慣。そうした何気ない日常の中に、精神的な充実を見出すこと。それは特別なことでも、難しいことでもないのです。
大切なのは「こうあるべき」という型にはめられることなく、自分自身が心地よいと感じる方法で、内面の豊かさを育てていくこと。宗教に所属する、しないは関係ありません。あなたが大切だと感じる精神性のあり方を、自由に探求していいのです。
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でもそれは、何かを押し付けたり、信じ込ませたりするためではありません。あなたが自分自身の内面と向き合い、自分なりの精神的な豊かさを見つけるための、ひとつのツールでありたい。そう考えています。
科学的な裏付けを大切にしながらも、あなた自身の体験や感覚を何より尊重する。そんなZONEらしいスタンスで、これからも皆さんの心の旅に寄り添っていけたらと思っています。
宗教に頼らずとも、精神的な豊かさは手に入れられる。そのことを、世界中で増え続けるSBNR層が証明しています。あなたも、自分なりの「精神性」を探してみませんか?
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[](https://note.com/zonebrain/m/m913cae40427b)
参考文献・関連リンク
主要研究・調査
Spirituality Among Americans - Pew Research Center (2023)
Who are 'spiritual but not religious' Americans? - Pew Research Center (2023)
Religious Landscape Study Executive Summary - Pew Research Center (2025)
In US, 41% have become more spiritual over time - Pew Research Center (2024)
SBNR研究論文
Being Spiritual but Not Religious: Testing the Tripartite Meaning in Life Model (2024)
Changes in Spiritual but Not Religious Identity and Well-Being in Emerging Adulthood
The Spiritual But Not Religious - UNT Digital Library
日本語資料
博報堂 - SBNRプロジェクト:日本人のこころとビジネス展望
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