NeuroVIZR公式コレクションガイド日本語版|11のコレクションと、それぞれが目指す脳の状態
NeuroVIZRのアプリを開くと、100を超えるセッションが並んでいます。名前を見ただけでは何が違うのかわかりにくく、結局いつも同じセッションだけを使ってしまう。そんな声をよくいただきます。
メーカーは実は、コレクションごとに設計意図を書いた公式ガイドを公開しています。ただし全て英語で、しかも合計100ページ近くあります。正規代理店として、その内容を日本語で整理しました。
このページは目的から選ぶための地図です。上から順に読む必要はありません。気になるコレクションだけ拾ってください。
まず知っておきたい考え方
公式ガイドのなかで、まず押さえておきたい説明があります。
セッションは、脳を特定の状態に無理やり押し込むものではありません。つくるのは「そうなりやすい状態」。あとは脳が自分の力で変わっていく、という設計です。だからこそ繰り返すことに意味があり、続けるうちに自分で切り替える力が育っていきます。
開発者のガーネット・デュピュイは、こんな言葉を残しています。
変化が必要なときに変われる脳が、健康な脳である。
眠っている状態から起きている状態へ。忙しい状態からくつろいだ状態へ。この切り替えの力そのものを鍛えるのがNeuroVIZRの発想です。
CORE FOUR|まず土台をつくる4つ

Sleep、Relax、Brain Gym、Meditation。この4つが土台です。公式ガイドも、他のどのコレクションを使うにしても、まずここから始めるよう勧めています。基礎ができていないまま応用に進んでも、効果が出にくいという考え方です。
Sleep コレクション|時間帯で選ぶ12のセッション

都市部の成人の30〜45%が何らかの睡眠の問題を抱え、10〜20%が慢性の不眠症とされています。薬に頼らない選択肢として設計されたのがこのコレクションです。
特徴は、寝る前だけでなく1日を通して使うという設計にあります。朝の光で体内時計を前へ動かし、日中のストレスを抜き、夕方に切り替え、夜に入眠へ導く。この4段階です。
| 時間帯 | セッション | ねらい |
|---|---|---|
| 6:00〜9:00 | Dawn / Daybreak / Sunrise | 朝の光で体内時計を前倒しし、夜9〜10時に眠くなる体に戻す。時差ぼけや睡眠相後退にも |
| 9:00〜17:00 | Afternoon Rest / Just Let Go / Sleep Angel | 日中のストレスと午後2〜4時の眠気の谷に対応。夜のリラックスの下準備 |
| 17:00〜19:00 | Moon Beams / Slow It Down / Sunset | 覚醒から弛緩への移行。メラトニンを後押しし神経系を鎮める |
| 19:00〜21:00 | Deep Sleep / Sleepy Head / Deep Dive | 入眠導入。寝つきたいとき、夜中に目覚めて戻りたいときに |
前半3つは公式に「Sleep Training(睡眠のトレーニング)」、最後の1つだけが「Sleep Induction(入眠導入)」と呼び分けられています。眠れないから寝る前だけ使う、という発想ではないという点が、このコレクションのいちばん大事なところです。
Relax コレクション|「忙しい」から「くつろぐ」への切り替え

ストレスが途切れずに続くと、自律神経は緊張モード(闘争・逃走反応)に張りついたまま、ストレスホルモンのコルチゾールが出続けます。回復に必要な休息モードへ、戻れなくなってしまうのです。公式ガイドはこれを「エンジンを回しっぱなしの車」にたとえています。
このコレクションは全て「今は忙しい、今はくつろいでいる」という切り替えを扱いますが、アプローチが少しずつ違います。
Now Just Relax
いちばん素直な一本です。「忙しい」から「くつろぐ」への切り替えを身につけたい方は、まずここから。飾りがなく、繰り返すほど効いてくるタイプです。
Big Peace
名前のとおり「大きな平安」を目指すセッションで、体験は想像より骨太です。意識を縛っていた枠がゆるむと、ふだん感じている小さな安らぎが、ひとまわり大きく広がっていく。そんな設計思想です。
Gamma Gamma
ガンマ波は速い周波数の脳波で、深いリラックスの中で訪れる「頭の冴え」と関わりがあるとされます。目指すのは、とろけるような弛緩ではなく、澄みきった青空のような明晰さのほうです。
このほか Gentle Moves、Peaceful Heart などが収録されています。
Brain Gym コレクション|脳の筋トレ

神経のいちばん基礎的なところから働きかけるセッション群です。積み木でいえば、他のすべてのコレクションを下から支える土台のブロックにあたります。
中心にあるのが Brain Builders で、4種類が用意されています。この4分類はスポーツ医学のトレーニング理論から借りた考え方で、体のトレーニングと脳のトレーニングを橋渡しする構成になっています。
神経可塑性の余力、公式の言葉でいう「brain fitness」が落ちていると感じるときほど、ここに時間を使う価値があるとされています。
Meditation コレクション|8つの瞑想スタイル

このコレクションだけガイドが39ページあります。収録されているのは、いずれも歴史があり、かつ一定の科学的検証を受けている8つのスタイルです。
| スタイル | どんな瞑想か |
|---|---|
| サマタ(止) | 心を静めて集中をつくる基礎 |
| マインドフルネス(ヴィパッサナー) | 移ろいゆく現実のありようを観る |
| 禅(坐禅) | 坐ることを通して静かな気づきを育てる |
| チベット仏教 | 視覚化とマントラで仏性を目覚めさせる |
| 超越瞑想系のマントラ | 聖なる音による深い集中 |
| 神秘主義の瞑想 | スーフィズムからヒンドゥーまで、神的なものとのつながりを求める |
| グレゴリオ聖歌 | 反響する声に包まれ内省へ向かう |
| シャーマニックジャーニー | ドラムと視覚化で物質世界と精神世界を橋渡しする |
自分に合う流派を探す道具として使えるのがこのコレクションの面白いところです。本で読むだけの理解と、実際にその脳の状態へ近づいてみる理解とでは、深さが変わります。公式ガイドも、セッションの後に振り返りの時間を取るよう勧めています。
Focus コレクション|4種類の「集中」

集中と一口に言っても、必要な集中は場面で違います。このコレクションは4つに分けています。
| セッション | 集中のかたち |
|---|---|
| Centered | 中心に戻る。落ち着いた集中 |
| Crystal Clear | 曇りのない、クリアな思考 |
| Laser Focus | 一点に絞り込む集中 |
| Still Point | 静止した一点。静けさとしての集中 |
作業の前に、いまどの集中が欲しいのかで選び分けます。
Mind Expansion コレクション|意識を広げる

このコレクションの背景にあるのは、ロビン・カーハート・ハリスの「エントロピー脳仮説」です。脳内のエントロピー(ゆらぎ)が高まると、思考の固まったパターンがほどけ、柔軟で開かれた意識に入れるという考え方で、光や音の刺激でも同じ方向へ向かえる可能性があるとされています。
Blast Off
脈打つ光と響く音で、意識をぐっと広いところへ連れ出すセッションです。頭のなかに宇宙を飛ぶようなイメージが立ち上がり、固まっていた思考がほどけて、ひらめきと解放感が生まれる設計です。
Chakra Massage
リズミカルな光と穏やかなチャイムの音で、7つのチャクラ(エネルギーセンター)を順に整えていきます。足元のグラウンディングから頭頂の目覚めまで、詰まりをほどいて流れを取り戻す構成です。
Fly High
鮮やかな光と高揚感のある音で、意識をさらに高いところへ運びます。Blast Off と対になるセッションで、Blast Off で上がった高度のまま、そのまま飛び続ける。そんな関係です。
Mandala Mind
明滅する光と響く音が幾何学模様を織りなし、意識を幾重にも重なる模様の奥へと導きます。自己認識や直感、感情の深みが、曼荼羅の花びらのようにひらいていく設計です。
Regulate Mood コレクション|気分の上げ下げ

11分のセッションが4本。2本が気分を上げ、2本が下げます。
| 方向 | セッション |
|---|---|
| 気分を上げる | Bye Bye Blues / UP Beat |
| 気分を鎮める | Calm Down / Heart Space |
公式ガイドには、落ち込んでいるときは体を動かすこと、日記を書くこと、人と話すことも併せて、という補足が添えられています。セッションだけで全部を解決できるとは書いていない。この正直さは、むしろ信頼できるところです。
Neuro-Dosing コレクション|以前の「ドラッグフリー・マイクロドージング」

以前は Drug-Free Microdosing という名前でしたが、Neuro-Dosing に変わりました。あわせて実施プロトコルも整理され、現在はフェイディマン式の1種類に絞られています。
マイクロドージングの考え方を、薬物ではなく光と音の刺激で組み立て直したコレクションです。
Neuro-Processors コレクション|EMDRの発想を借りる

このコレクションの背景には、2つの心理療法モデルがあります。適応的情報処理モデル(AIP)と、EMDR(眼球運動による脱感作と再処理)です。いずれも心理学者フランシーン・シャピロの仕事として知られる領域です。
臨床的な背景を持つコレクションのため、基礎のCORE FOURを十分に使ってから進むことが想定されています。
Neuro-Rewiring コレクション|ニューロフィードバックの発想

ニューロフィードバックは、自分の脳の活動をリアルタイムで確かめながら、望ましい状態を少しずつ強めていくトレーニング法です。
このコレクションはその発想を光と音に置き換えたもので、依存を乗り越えるためのルーティンなどが収録されています。
どこから始めるか
迷ったら CORE FOUR です。眠りに悩んでいるなら Sleep、日中の切り替えがうまくいかないなら Relax。まずはそこから始めて、必要になったときに Focus や Mind Expansion へ広げていくのが、公式が想定している順序です。
ZONEでは実際にNeuroVIZR使用中の脳波を計測しています。同じセッションでも人によって反応はまったく違いますので、ご自身の脳がどのセッションに反応するのかを一度測ってみるのがいちばんの近道です。
出典はNeuroVIZR公式のコレクション別ガイド全11本です。日本語化にあたり、専門用語には補足を加え、順序を目的別に組み替えています。
※ NeuroVIZRは医療機器ではありません。疾患の診断・治療・予防を目的とするものではなく、本記事はメーカー公式ガイドの内容を紹介するものです。
自宅で簡単に脳波計測しながら瞑想。科学的に正しい瞑想で数値化・習慣化。








