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瞑想・マインドフルネス2025年10月21日

民間療法に関する科学的エビデンスをまとめた厚生労働省のサイト「eJIM」

民間療法に関する科学的エビデンスをまとめた厚生労働省のサイト「eJIM」


あなたは瞑想やアーユルヴェーダ、鍼灸からレイキとかカッピングといった様々な民間療法について「本当に効くのかな?」と疑問に思ったことはありませんか?

それもそのはず。このような西洋医学の枠組みの外にある手法は、その信憑性を判断するのは難しいものです。でも実は、こうした疑問に答えるために、厚生労働省管轄の統合医療情報発信サイト「eJIM」というサイトがあります。

厚生労働省eJIM | 「統合医療」情報をエビデンスに基づいて紹介[一般]

「統合医療」情報発信サイトは、民間療法をはじめとする相補(補完)・代替療法*と、どのように向き合い、利用したらよいのかどう

www.ejim.mhlw.go.jp

[](https://www.ejim.mhlw.go.jp/public/index.html)


統合医療とは何か

eJIMは「統合医療情報をエビデンスに基づいて紹介」するサイトと紹介されています。

統合医療が何かというと、これは西洋医学という従来の医療に加えて、科学的エビデンスのある補完・代替医療を組み合わせたアプローチのことで世間では「民間療法」とも言われたりします。

瞑想やマインドフルネス、鍼灸、気功、レイキ、催眠療法……といった、様々な手法が挙げられ、上記サイトで紹介されています。

なぜ国が統合医療情報を発信しているのか

では、なぜ厚生労働省は統合医療についてわざわざサイトを運営しているのでしょうか?

一つ目は、正しい情報へのアクセスの問題です。インターネット上には玉石混交の情報があふれています。検索リテラシーが高くない人は、信頼性のある情報にたどり着きにくいのが現状で、多くのトラブルも起きてきました。

だからこそ、政府が公式に情報にたどり着くための情報発信を行なっています。

二つ目は、予防医学と医療費削減の観点です。西洋医学的な治療だけに頼るのではなく、国民が日常的に自分の健康を管理(セルフケア)できるようになれば、将来的な医療費の削減にもつながります。

特に瞑想やマインドフルネスは、研究も進んでおり、まさに個人が毎日実践できる予防的健康法として期待されているのです。

eJIMでは瞑想やマインドフルネスといった手法から、エビデンスがまだ不足している手法まで、あらゆる補完・代替医療について、科学的根拠の質に基づいて丁寧に分類された情報が整理されています。

それぞれの手法に対して概要と、科学的に信ぴょう性の高い研究がある場合はその内容を紹介しています。

「科学的根拠」については、論文が1本あるから根拠がある、というものではありません。詳しくは下記noteをご覧ください。

エビデンスが十分にあるとされる手法:瞑想・マインドフルネス

まずはZONEも取り扱う「瞑想」についてのページを確認してみましょう。

厚生労働省eJIM | 瞑想[各種施術・療法 - 一般]

「統合医療」情報発信サイトの「海外の情報(一般の方へ)」のページです。「統合医療」情報発信サイトは、民間療法をはじめとする

www.ejim.mhlw.go.jp

[](https://www.ejim.mhlw.go.jp/public/overseas/c02/07.html)


瞑想は数千年の歴史があり、心と体を統合させて心を落ち着かせ、健康全般を増進させる実践技法

「米国調査では2012年から2017年にかけて、瞑想実践者が大幅に増加しており、ほとんどの人がストレス軽減や睡眠改善目的で実践

と、概要をデータと共に紹介しています。

マインドフルネス瞑想が不眠を減らし睡眠の質を向上させ、その効果は認知行動療法や運動療法と同等であること、さらに、心的外傷後ストレス障害(PTSD)についても、瞑想が長期暴露療法と同等に有用であったことが記載されています。

ただし安全性については、2020年のレビューで83件の研究を検証した結果、約8%の参加者がネガティブな影響を受けた、という内容もしっかりと書いてあります。

そして現在瞑想の効果は不安や抑うつ、痛みの軽減、体重管理、がん患者のメンタルヘルス改善など、多岐にわたる研究で検証されていること、ただし、研究の質や規模に限界があるものも多く、すべての研究において結論は予備的なものとして慎重に解釈する必要がある、と記載されています。

これを知っておくことで、世の中の有象無象の情報に振り回されることなく、冷静に判断できるのではと思います。

エビデンスが限定的な手法:音楽療法・カッピング

一方で、eJIMは誠実に、科学的根拠がまだ十分でない手法についても情報を提供しています

例えば音楽療法については、eJIMは「いくつかの研究がありますが、その質や規模に限界があり、現在のところ音楽療法の効果について確かな結論を下すことは困難です」と記載しています。つまり、良い体験をしている人がいるかもしれないが、科学的に確実だとは言えない、というスタンスです。

カッピング(吸い玉療法)についても同様で、eJIMは「限定的な研究しかなく、有効性について十分な証拠が不足しています」と明記しています。痛みや筋肉疲労に対して試す人もいますが、科学的な効果をまだ確認できていないというのが現在の評価なのです。

エビデンスが明らかに不足している手法:レイキ

驚くべきことにレイキについても取り扱っていて、eJIMは「現在のところ、レイキの効果を示す信頼性の高い科学的証拠は存在しません」と明記しています。

これは決して「レイキは悪い」という判断ではなく、「科学的には検証できていない」という事実を誠実に示しているのです。

すべての民間療法が同じレベルのエビデンスを持っているわけではないということも、eJIMは教えてくれます。

あなたも信頼できる情報源を手に入れることができる

瞑想やマインドフルネスの効果について「本当なのかな?」と感じるのは、まっとうな疑問です。

良いニュースは、今は政府が公式に管轄するサイトで、こうした疑問に対して、誠実に根拠を示す情報を得ることができる時代だということです。eJIMには一般向けのページだけでなく、医療者向けのより詳しい情報も用意されていますので、医療関係者の方は参考にされてみてください。

改めてになりますが、ZONEは科学的根拠が全てだとは考えていません。

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これは、脳や心が科学だけではなく、あなた自身の体験や記憶にも大きく左右されるものであり、平均を扱う科学では証明しきれない、というのが大きいと考えています。

その一方で、心身に不調があるときほど「これだけで全て治る」とか「有名人の◯◯もやってた」といった情報を鵜呑みにして、判断を間違えがちです。

自分の体感に自信がない場合は、単に感覚や伝聞に頼るのではなく、確かな情報に基づいて自分の健康について判断するのも、大切だとZONEは思います。

それは、個人の健康管理をより良くするだけでなく、社会全体の医療をより良いものにしていく第一歩なのだと思います。

参考文献・関連リンク

厚生労働省関連

eJIM「瞑想」ページ(一般向け)

eJIM「瞑想」ページ(医療者向け)

eJIM「音楽療法」ページ

eJIM「カッピング(吸い玉療法)」ページ

eJIM「レイキ」ページ

eJIM「瞑想とマインドフルネスについて知っておくべき8つのこと」

こころの耳「リラクセーション・ヨガ」

研究・学術関連

米国国立補完統合衛生センター(NCCIH)

マインドフルネス・ストレス低減法(MBSR)関連研究

マインドフルネス認知療法(MBCT)関連研究

この記事はnoteでも公開されています

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